ドコモ担当者が語る!迷惑メールの傾向と対策

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メールはメッセージアプリの普及に伴い利用頻度は下がったものの、企業のメルマガや会員登録、重要なお知らせの受信などで未だに使われるコミュニケーション手段です。しかし、日々受け取るメールの中に広告や詐欺などの迷惑メールが含まれていて、悩まされているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ドコモでは、メールをより快適にご利用いただくために、迷惑メールに関するさまざまな対策を行っています。今回は、ドコモで迷惑メールの分析・対策を行う湯田さんに、迷惑メールの傾向や対策について聞いてみました。

日本ではどれくらいの迷惑メールが送られているのでしょうか

湯田:総務省の調査結果によると、国内では1日あたり約17億通のメールがやり取りされていますが、驚くことにそのうち約7.5億通(約44%)とほぼ半数近くが迷惑メールなんですよね(2019年3時点)。2018年6月には34%程度にまで減少したのですが、2018年夏以降、佐川急便を装った迷惑メールが流行するなど、迷惑メール数は再び増加傾向にあります。

電気通信事業者10社受信の迷惑メール数と迷惑メールの割合

出典・参考サイト
迷惑メール対策 (総務省HP)

ドコモではどれくらいの迷惑メールをブロックしているのでしょうか

湯田:ドコモが提供する「あんしんセキュリティ」では迷惑メールをブロックするために、メールのさまざまな特徴から、迷惑メールかどうか判断しています。例えば、「危険なサイトや、アダルトサイトへのリンクが付いている」「詐欺メール特有の言い回し(○億円当選しました、など)がある」といった場合に迷惑メールと判断しています。実は、こうした対策を行うための分析は、ドコモのお客様からの情報提供によって成り立っているんです。

※情報提供のお願い(迷惑メールおまかせブロック)

ドコモでは毎月およそ6億通の迷惑メールを自動で判定し、ブロックしているんですが、約2,000万人が利用しているドコモの迷惑メール対策の利用者1人あたりで換算すると、月平均で約30件近くの迷惑メールをブロックしている計算になります。

最近の迷惑メールの傾向があれば教えてください

湯田:迷惑メールの最近の傾向としては、実在の企業を装ったフィッシングメールの悪質化・巧妙化が目立ちます。特に金融機関、ショッピングサイト、携帯電話会社や運送会社といった企業を騙った迷惑メールが多く確認されていますね。

実在する企業を騙るメールが届き、本物そっくりのサイトに誘導され、IDやパスワードを入力してしまったり、偽アプリをインストールしてしまったり。そうすると自身のスマートフォンが勝手にSMSを大量に送信して、受信した人から折り返しの電話がかかってきたり、不正に決済が行われ多額の金銭被害が出てしまったり…そんな事例がありますね。

ドコモからのお知らせ
ドコモを装ったメールにご注意ください!

迷惑メールが増加するタイミングはあるのでしょうか

湯田:迷惑メールは世間を賑わすニュースや重要な行事・催しに連動して、増加する傾向が見られます。最近では、新元号(令和)の発表に便乗したメールが話題になりましたね。偽メールにひっかからないためにも、メールの内容を確認したい場合は、メール本文に書かれたURLや連絡先へのアクセスは避け、公式ホームページなどで確認した正式な情報へアクセスすることをおすすめします。今後は消費税の引き上げや東京五輪に便乗したメールが流行る可能性もあるので、注意しておきたいですね。

怪しいメールの見分け方はあるのでしょうか

湯田:一部の迷惑メールは、迷惑メール対策でブロックされないように、例えば「ドコモからのお知らせ」や「ド・コモからのお知らせ」のように文章内にスペースや記号を挿入していることがあります。こういった不自然なメールは偽物の可能性が高いので気を付けましょう。

さいごに

「あんしんセキュリティ」の迷惑メールおまかせブロックは、攻撃者の巧みな手口を読み取り、標的型メールを含む迷惑メールを自動的に迷惑メールフォルダへ振り分けます。迷惑メールにお悩みの方は是非ご利用ください。

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*2 31日経過後は自動継続となり、その月から月額料金がかかります。
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