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在宅勤務中の「つい、うっかり」がトラブルを呼び寄せる!

在宅勤務中の「つい、うっかり」がトラブルを呼び寄せる!

30秒でわかる!

  • 突然の在宅勤務命令で私物PC・スマホを業務利用せざるを得ない社会人も多いのでは?
  • 特に注意すべきは、業務資料を私用のクラウドサービスなどに保管しないこと。
  • 休憩中も仕事場所には家族を近づけない。画面に社外秘が写っているかも!?

突然の在宅勤務命令! でも仕事道具は持ち帰れない!?

感染拡大防止に伴う外出自粛と緊急事態宣言によって、「会社から在宅勤務を命じられた」「学校から自宅待機の要請を受けた」という人も多いでしょう。しかし十分な準備期間を取れないまま進めた会社・学校がほとんどだったようで、各所で混乱やトラブルが起こっています。

『会社からノートPCを持ち帰って普通に働けばいいだけでは?』と思えるあなたは一握りの幸運な社会人です。なかには、オフィスからデスクトップPCと液晶ディスプレーを抱えて自宅に運び込み、食卓を占拠して仕事せざるを得ない方もいらっしゃいます。

さて、この連載で注目したいのは、PCやスマートフォンをはじめとする業務機材の持ち出しルールが整備されておらず、結局私物で代用しているパターンです。とはいえ、使い慣れた代物ですから、アプリやサービスさえ整っていれば仕事自体に影響は出ません。しかし、セキュリティの面では心もとないと言えるでしょう。

そんな実情を誰よりも理解しているのは、悪意ある人たちです。絶好の機会とばかりに会社組織を狙った標的型攻撃が頻発すると思われます。特に、社内メールを装ってウイルス入りの添付ファイルや、ウイルス混入につながる URL をタップさせる手口には注意が必要です。そのほかにも、情報流出につながる「うっかり」が在宅勤務には潜んでいます。

そこで今回は、在宅勤務/学習にあたって注意すべきことをクイズ形式で紹介したいと思います。

私物を仕事で使う際のNG行為は?

何はともあれ、まずは現在の状態でPCやスマートフォンがウイルスに感染していないかチェック。それぞれ専用のセキュリティ対策アプリでスキャンしてみましょう。そしてクリーンだと判明したうえで業務利用を開始すると安全です。

さて、「出先でメールを確認するために自分のスマートフォンを利用する」など、私物の業務利用は案外カジュアルに広がっています。しかし油断していると、取り返しのつかない大損害を引き起こすことも……。

Q:私物のスマートフォンを業務利用する際に注意すべきことは?
【A】私用のクラウドサービスに社内資料を保管しない
【B】Wi-Fi以外からネット接続をしない
【C】業務時間外に電源を入れない

正解は――【A】です。業務メールに添付されているファイルや画像の保管を含めて気を付けましょう。あなたが扱う資料のなかには社外秘も混じっているはず。万一、不正アクセスや操作ミスでそれらが流出したら……。

休憩中の「やらかし」が大トラブルに!

本来、自宅は気を抜いてリラックスできる場所ですが、在宅勤務中はそうもいきません。たとえ休憩中でも最低限の注意が必要になります。

Q:休憩中、できるだけ避けたほうがよい行為は?
【A】家族と昼食を摂るために仕事場を離れる
【B】その場でスマートフォンのゲームを始める
【C】仕事場所に来た子どもと遊ぶ

正解は――【C】です。ただし、子どもと遊ぶことに問題はありません。

ただ、あなたが思っている以上に、子どもは周囲の物事に関心を持っています。机に散乱している業務資料、画面に表示されているコミュニケーションツールやテレビ会議アプリのチャット履歴……それらに、たとえば発表前の製品情報が書かれていたとしたら? そしてそれを覗き見た子どもが、『凄い秘密を知っちゃった!』と興味本位でSNSに書き込んでしまったら……。

とはいえ、鍵の掛かる個室を用意することは困難でしょうから、なるべく家族が業務資料などを目にすることがないよう、日頃から整理整頓を心掛けることがベターな解決策と言えそうです。スマートフォンも休憩中は服のポケットなどに仕舞っておくとよいでしょう。



※この記事は、マカフィー×ASCII.jp「せきゅラボ」掲載記事を元に制作されました。



さいごに

在宅勤務や自宅学習で私用のスマホを利用する場合には注意が必要です。まずは今使っているスマホがウイルスに感染していないか、あんしんセキュリティのウイルス対策(※)でチェックしてみましょう。ウイルス入りの添付ファイルや、ウイルス混入につながる URL をタップさせる手口には、あんしんセキュリティの迷惑メール対策や危険サイト対策が有効です。スマホのセキュリティ対策をして安心・安全に在宅勤務や自宅学習ができる環境を整えましょう。
※ウイルス対策はAndroidのみ対応